『バーナム効果であるあるがある』

 

  ぼんやりとネットを見ていたら、川原泉さんの新刊が出てきたことを知って驚愕してAmazonに走った。(心情的な意味で)kindle版が出ていたのがありがたい。

 

 本棚にも限界があるので、コミックはもっぱらkindleで買うようになった。すぐに買えるし、すぐに読めるし、置き場所にも困らないのは良いのだが、読み返すときに好きなページをぱっとめくれないのが残念である。

 

 それはともかく、なんと六年ぶりの川原さんの新刊である。「新刊出たんだ、やったあ!」と久々にコミックの新刊を見て、心が躍った。川原さんの漫画は読むたびに和んで幸せな気分になれるのがうれしい。

 

 レビューで「途中までしか収録されていない」とあったので覚悟して買ったのだが、確かに本当に途中までの収録で、あとは扉絵コレクションとエッセイコミックだった。でも、久々の新作が読めたのは本当にうれしい。

 

 「バーナム効果であるあるがある」(何度も書き間違えそうになる)は、しっかり者の女子高生とおじさんの組み合わせで、やっぱりいいなーと思った。恋愛になりそうでならないような、やっぱりなりそうな感じがすごく好き。あと、いままで出てきたキャラたちが出てくるたびにうれしくなる。それから、リトル・グレイの謎がまさか解けると思っていなかったので驚いた。流暢に話している姿を見ていると違和感しかない。

 

「これから私は武士になる」、これからすごくおもしろくなりそうだな、というところで終わっているので(まさかここで!)、続きがすごく楽しみ! 弓道ってかっこいいなあ、と思っていたけれど、そんなに大変だったんだなあ。

 

 エッセイでは大変なお怪我をされていたようで驚いた。夜中に歩かなくても、タクシーは電話で来てくれるし、いっそ、救急車を呼んでもいいほどのお怪我だったと思いますよ! 地獄の痛みだったと思うのに、本当、我慢強い方だなあ。早く良くなってくださることを祈りつつ、続きがまた読めますように。