ハーレクインのような

  ハーレクインは必ずハッピーエンドで、そこが魅力なのだと思うのだけれど、時々、ハーレクインのような設定でメリーバッドやバッドエンドがあったらいいのにな、と思う。

 

 ハーレクインといっても、あくまで「ハッピーエンドな恋愛もの」なのであって、一般的にイメージするような(というか私がこんな感じなのかなとイメージしていた)濃い恋愛ものばかりではない。

 

 それこそベティ・ニールズのようなヒーローから直接口説かれることは皆無でヒロインも反発しまくりで、最後の最後にプロポーズはされたけど、キスシーンがあるかないか、というくらいの小説もある。ベティに出てくるヒーローの口説き方は本当に理解しがたいものがあり、ひたすら見守ってくれているといえば聞こえがいいが、見守りすぎてて本当にヒロインが好きなのか読んでいる私自身もよくわからず、ときめくよりも「どうなんだよ!」ともやもやしていたら、ラストの一言ですっごくぐっときたりするるので大好きだ。なのでベティ・ニールズの世界は絶対にハッピーエンドがいいのだが、どこかハーレクインのような設定で、バッドエンドになるような小説はないのだろうか。乙女ゲームでいうバッドエンドをもっと濃くしたようなのが読みたい。