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『エスメラルダの初恋』

ベティ・ニールズ

『エスメラルダの初恋』 ベティ・ニールズ

 

エスメラルダの初恋 ハーレクイン・イマージュ

エスメラルダの初恋 ハーレクイン・イマージュ

 

 足の不自由な看護士エスメラルダがオランダの医師バムストラに出会い、足を手術してもらうためにオランダへと旅立つことになるが――というお話。

  バムストラをずっとバストラム先生だと思って読んでいました。(感想を書いて気づいた。横文字覚えられん)ヒロインがけなげでかわいくてよかったです。明 らかに金目当てのライバル男が最悪で読んでいて苛々させられましたが、とても良いロマンスでした。最後のバムストラ先生とエスメラルダのやり取りがとても よかった。


 以下はネタバレ感想。

 

 エスメラルダが足の手術を決意することになるきっかけが恋人レスリーができたからなんだが、そのレスリーがとにかく最悪で、デートでドライブ中他の運転手 に文句を言い続ける、エスメラルダの実家に遊びに行ったらひたすら「この家ってどれだけ財産があるんですかね?」(意訳)という失礼なことを聞き続ける、 あげくエスメラルダの入院中、お見舞いどころか手紙も電話もよこさない、人に言われてようやく見舞いに来る、足が治った途端、手のひら返しで言い寄ってく る、などと、ろくでもない言動を見るにつけても「だから、この男のどこがいいんだよ! 顔か!? 顔がよかったのか!? 顔だけなのか!?」と 全力で突っ込みを入れたくなった。こんな男と結婚したら不幸になる、というのが目に見えてわかってるし、顔以外褒めるところがなさそうだし(しかも顔が かっこいいという描写も出てこないからたぶん顔がかっこいいんだろうなあ、と思うだけ)、たぶん、初めてデートに誘ってもらって、恋に恋している感じで舞 い上がったんだろうなあ、と思う。内面も見ようよ、エスメラルダ。なので、実家に遊びに行ったときエスメラルダ命のばあやはレスリーとの交際に大反対で態 度が悪くなるのがおもしろかった。

 エスメラルダの友人一同「あの男は金目当てだから絶対にダメ!」と いう評価だったし、相当評判悪い男だったんだろうなあ。しかも本人に言ったら傷つきそうだから、ちょうど手術を受けることだし、この機会に距離を置いて、 他の男性に目を向ける方が良い、とみんなで話しているあたり、エスメラルダがとても好かれている優しい子なんだろうなあ、と思った。

 それから、エスメラルダの足の再建手術が事故で曲がった足を砕いてつなぎあわせて固定する、という非常に痛そうなものだったので、手術直後に泣くのもわかると思った。いやーこれは痛いわー。

  肝心のヒーローバムストラ先生は好意は態度で表すだけで決して言葉に出さないから、エスメラルダが「だから先生、なんなんですか!」と切れたくなる気持ち もわかった。でも、先生はただ、エスメラルダが自分を好きになってくれるのを待ってくれていただけらしい。多少私も苛々したものの、最後、ダンスパー ティーで、そっと姿を消した先生をエスメラルダが必死で探して見つけ出したときに言われたこの台詞

「きみを待つのは結構疲れるんだよ」

 これですべてが許せた。疲れた風に言ってほしい! 平田広明さん声で想像したら、もう萌えるのなんの!

 思いが通じたらベティ・ニールズらしくさっくり終わるので、余韻があってよかった。