ミラクル・ニール

 ある日、凶悪な宇宙人に地球が目をつけられた! その行く末は無作為に選ばれた一人の男、ニールに託された。全能の力を得た彼の行動で、地球の破壊か生存か決まることになったが、その力を愛犬デニスと話すことに使ってしまったニール。地球とニールと愛犬デニスはどうなってしまうのか!?

 

 という宣伝文句に惹かれて久々に映画を見に行った。ほどほどにバカバカしく、何も考えずに見られる、何度も笑える、これぞアメリカンなコメディ映画だった。とにかく犬がかわいいので、犬好きにはたまらない映画だと思う。私は犬はほどほどに好きだが、すごくかわいい犬だと思った。監督さん、かなりの犬好きだと思う。

 

 疲労のあまり何も考えたくなくて、ひたすら笑いたいとき、あるいは、犬大好きな方にお勧めしたい。

 

 以下はネタバレ感想。

 

  宣伝文句ではひたすら愛犬デニスと話すために力を使っている、というイメージだったが、デニスと話せるようになるのはある程度時間が経ってからだったのが少し残念だった。けれど、犬大好きな映画なことに変わりはない。デニスのニールへの愛が無償すぎて、けなげすぎた。

 

 人間はどうしようもない、と結論付けた凶悪な宇宙人でさえ「人間はダメだが犬は良い」と評価していたし、結局、地球を救ってくれたのもデニスの機転だったし、最後までニールを思っていたデニスがすばらしかった。

 

 ニールが思いを寄せるキャサリンのストーカーがニールを捕まえる場面も、怖い場面ではあるのだがコミカルだし、デニスとキャサリンのどちらを選ぶのか、という場面でも、最終的にはデニスを選んだことにも愛が感じられてよかったと思う。