『賭博堕天録カイジ 和也編1』

賭博堕天録カイジ 和也編1』(福本伸行

 

賭博堕天録 カイジ 和也編 1 賭博堕天録カイジ 和也編

賭博堕天録 カイジ 和也編 1 賭博堕天録カイジ 和也編

 

 kindleでカイジシリーズの1巻が99円だったので読んでみました。カイジはアニメを途中まで見て、高層ビルとビルの間の細い橋を渡るあたりで「もう これ以上無理……!!!」となって挫折したので、ストーリーはところどころしかわかりません。実写版の映画も途中で怖くて挫折した! 

  今回は和也くんが書かれたかの有名な小説『愛よりも剣』のストーリーがわかるということでわくわくしながら読んで、予想以上のえげつなさにびっくりしまし た。怖いわー。これは怖いわー。でも、人間って極限状態だとこうなるかもなあ、と思わされて、それがまた怖かったです。

 以下はネタバレ感想。

 和也くんの書いた『愛よりも剣』の内容をざっと説明すると組長の愛人の女が若い男と金を持ち逃げしたので、組長が制裁を兼ねた生死をかけた賭けを持ちかけ るというもの。マジックで使うような箱に女と男が一人ずつ入れられて、番号を互いが指定することで実際に剣を突き刺し、鉄板の入った穴ならセーフ。なしな ら本当に刺されてしまう。まあ、黒ひげ危機一髪の真剣版みたいなものだろうか。(ってすごい怖いけど)どう考えても死にそうだけれど、組長曰く、運が良 かったり、お互いがお互いを思いあって協力したりすれば、助かるかもしれないとのこと。

 そう言われて、希望を持つ二人。最初は「俺がお 前を助けるぜ!」と言っていた男も実際に刺されたら、もう、女を助けるどころじゃなくなってくるし、女の方も「男が死ねば自分は助かる」とばかりに態度が どんどん変貌していって、さて、これからどうなる、というところで、1巻が終わってしまった! まあ、これは、きっと殺し合いになるんだろうなー。い やー、えぐいなー。夢に見そうだなー。

  あと、和也くんってカイジさんのことかなり好きだよなー、と思った。かなり、というか、すごく 好きだと思う。(友情的な意味で)たぶん、自分に媚びてこないような人間はカイジさんが初めてだったんだろうな。それにしても、和也くんプロデュースのレ ストランが恐ろしいわ! 私なら逃げ帰るわ! まあ、庶民は入れないレストランだからその心配はないんだけどね。